ネガティブデザインの失敗例
2024年5月13日
ネガティブデザインの失敗例
先日Appleから発表された新iPad Proのプロモーション動画が炎上したのご存じですか?
「まぁそりゃあ炎上するわな」という感想ですが、なぜこんな動画を作ってしまったのか?どうすべきだったのか?を僕なりに考えてラジオにアップしましたので是非聞いてくださいね!
みんな失敗することもある
どんなスーパーデザイナーもみんな失敗しています。僕も一丁前にみなさんにお教えしていますが、散々やらかして生きてきました。いまだに恥ずかしい行為や失言がフラッシュバックして悶死する時があります。みんなもあるでしょ??
でもやっちまった失敗はしょうがない。それを次に活かすようにしたいですよね。
ではそもそもデザインで炎上しないためにはどうしたら良いでしょう?自分の失敗だけではなく、他人の失敗も良く見ておくこと、「自分だったらどうするか?」を考えておくことじゃないかと思います。
この辺りラジオ内でも詳しく話しているので是非どうぞ。
表現の難しい時代にどう炎上対策するのか?
「日本の女性は、美しい。」
この短いキャッチコピーも、今だったら「日本の」「女性は」「美しい」の全部が叩きポイントになってしまう。殺伐とした時代になってしまったものだ。 https://t.co/QdrnC4D2p3— 四条鳥丸 (@4jo_torimaru) May 12, 2024
このツイートに深く頷いてしまったのですが、確かに「日本の」→”海外だってそうだ!”、「女性は」→”女性像の押し付けだ!”、「美しい」→”ルッキズムだ!”となりそうです。
僕もこういう物言いが正しいとも、女性の権利にとってプラスだとも全く思えないんですが、それでもこういう時代なんだと理解する必要はあると思います。
そこで僕らはクリエイティブの人間としてどうあるべきか?いまだに考えています。
まだ答えは出ていないけれど、前提として先に挙げたiPadみたいな「ネガティブ表現」はまずやっちゃダメです。その上でじゃあ「ポジティブ」だったら良いか?というとそうでもない。
先の「日本の女性は、美しい」もポジティブなメッセージなはずなのに…。グヌヌ
ある種理不尽とも言える「多様性表現取り締まり」の前に、デザインや広告の表現が萎縮しないためには、それでも愚直に「相手の立場に立つ」ことしかないんだと思います。
何回も話してきましたが「デザインは愛」です。そのデザインを使う人、見る人、お金を払う人の気持ちに立って発想し、それを形に表せる表現技術を鍛え続けることなんじゃないかなと思っています(ざっくりだけど)。
この辺りの「多様性に配慮した表現」について受講生、卒業生、講師みんなともいつか話したいなと思ってます。(久保)