デザイン業界はオワコンか?
2024年1月15日
デザイン業界はオワコンか?
先日ご来校いただいた方から「TikTokとかでデザイン業界”オワコン”って聞いたんですけど?」と聞かれました。
分かります。なんかやたらとギラギラしたツーブロック男または目力が宗教っぽい女性が早口で「オワコンオワコン」言うアレですよね。
※オワコン=終わったコンテンツ(流行っていない、未来がないなどの意)
そもそも誰がオワコン言ってるのか
デザイン業界に限らず、なんでもかんでもオワコン連呼動画をアップしている人ってどんな人かと言うと、「その裏側のビジネス」を行っている人です。
例えばデザイン業界オワコンと叫ぶ人は、デザインではなく別のビジネススキル勉強しに来てね!とかプログラミングオワコンと呼ぶ人は、プログラミングではなくデザイン勉強しに来てねって感じです。
もう一つは最近のSNSで重要視される「インプレッション」稼ぎです。嘘でも良いから過激なこと言うと、その投稿を見る人、コメントする人、反応する人が増えることを狙ってます。
デザイン業界は本当にオワコンか?
デザイン業界どっぷりのTribes20ですが、オワコンとは思えませんねー。単価が下がったという人もいますが確かにインターネット黎明期に比べて下がりました。でもそりゃあ当然でそれはある種適正価格に落ち着いてきたと言えます。(昔はウェブサイトの管理費月額20万円とかザラだった!)
弊社の周りで言えばすっごい大儲けしているところは多くはないと思います(大儲け=上場するとか自社ビルでやってるとかね)。
昔と違ってデザインだけを行う大会社が今あんま流行っていないのもあって、どちらかというと小さい企業やフリーランスの人がたくさんいて、それぞれみんな得意分野で仕事をしている印象です。
そう言う意味で言えば割とみなさんそれぞれの得意ゾーンで楽しく仕事している気がしています。
オワコンと叫ぶ人「AIの時代だ」
例えば「AIの時代だ」という人がいます。分かります。生成AIがすごいイラスト作ったり動画作ったり。そんな時代に人間がデザインをする意味があるのか??あると思いますよ。
多分僕らの仕事はAIに変わる部分も出てくると思います。でもあくまでそれは僕らをサポートする分野。例えば原稿の確認や補完、デザインサンプルを集めてきてもらう、トレンドや統計データをまとめてもらう、素材のイラストを生成してもらうなどなど。
でもこれらを指示するのは人間だし、デザインを俯瞰から眺められる・考えられる人間が必要になります。
つまりAIに置き換わるかどうかはその人のスキル次第です。原稿チェック、デザインサンプル集め、データ収集、簡単なイラスト作成を普段から行っている人は残念ながらAIに置き換わります。でもそれをAIに任せて自分のスキルを高めていければ置き替わらない!(オワコンじゃない)ってことなんですよ。
(この話は長くなるのでまた後日書きますね。)
オワコンと叫ぶ人「副業デザイナーはオワコンだ!」
もう一つ言っておかなきゃいけないのは「副業デザイナーオワコン論」です。
1ヶ月でデザインをマスターして、働きながらバナーやランディングページを作って副業できるよ!って言うデザインスクールさんありますよね。。。
副業デザイナーという枠については、オワコンというよりかは最初から「始まってない」という気がします。
1ヶ月のデザインキャリアで別のところで働きながらできるほどこの仕事は楽じゃないです。自信を持って作ったデザインにも修正が入ります。原稿差し替えがあります。ボツがあります。
まして2週間かけてバナー作って1000円もらえましたーってそれ副業にもなっていない気がします。
SNSによくいる「副業で30万突破しました!」の人たち、全員業者ですよ!?
まとめ
オワコンオワコンうっせえわ。という長文でしたw
まとめるならばデザインに限らずなんですが、これからの時代は個人のスキルアップは絶対に必要です。
言ってしまえば「あなたにしか出来ないこと」を必要とされる時代です。クリエイティブの世界はその「あなたにしか出来ない」を出しやすい世界だと思います。
色々な分野で社会変革が進んでいる世の中で、自分のスキルやキャリアでいいのか?と不安になる方も多いと思います。とにかくそうした不安を煽ってくる人にはどうか耳を貸さず、自分に何ができるか?とにかく色々動いてみるのもいいと思います。動くとほんのちょっとでも何かが変わりますよ。