デザイン脳の育て方
2022年4月14日
デザイン脳の育て方
「デザインのアイデアが浮かばない」「どうしたらデザインがうまくなるか」「デザイナーとして自信がない」などなど、たくさんの相談を受けます。
どうやったら上達するのか?どうやったら自信を持てるのか?ちょっと考えてみます。
そもそもデザインってどんなもの
確かに「デザイン」という仕事はすごく多岐にわたる意味があって、それに伴う仕事もまたバラバラの細分化されています。ちなみに…
みんなが想像するデザインソフトを使っての「デザイン」には
- ウェブデザイン(ウェブサイトやウェブ広告)
- グラフィックデザイン(ポスターなどのメイングラフィック)
- エディトリアル(雑誌や書籍)
- DTPデザイン(チラシや名刺)
- モーションデザイナー(動画やウェブの動き)
- UIデザイナー(アプリなどの画面や操作)
などなどです。それ以外にも、建築的なデザインや、工学的なデザインなんてのもデザインって言われてます。
じゃあデザインってなんやのん
表現の形は違えど、「目的のための、最適なアプローチを作る」だと思います。
例えば
- 「お店にたくさんお客さん来てほしい」
- 「いい感じのチラシを作ろう」
と言うことです。これで結果が出たらデザインとして成立している&大勝利です。
でも実はこの2つのステップの間には
- 「いい感じってどんな感じ?」
- 「どんな人に来てほしいの?」
- 「他の店とどう違うの?」
- 「そもそもチラシでいいの?」
というような事を考えなきゃダメなんですよね。じゃないと「いい感じ」は産まれないってこと。
どうやってデザイン上達する?
その上でどんな事をすれば上達するんでしょうか?
でも「上達」にもいくつかのポイントが在ると思う。
- 技術を上げていく
- デザイン思考を意識する
- 感動する
というものかな。
技術
「技術」については、よく言う「慣れ」「経験」の部分です。これしか言わない先輩がいたら、その方はちょっと…って感じかなw でも確かに技術は大事です。ソフトを正しく早く使えること。新しい技術を必要なのか見極めること。上手い人の真似をしてみること。これらはたしかに時間と経験が必要です。
デザイン思考
でも、技術を上げていくためにもどっちか言うと2と3が大事。
デザイン思考というのは、先に挙げた「いい感じのチラシ」を作るために考えた「誰に」「どんな形で?」「他の店は?」など
「いい感じ」をもっと細かく考える→作戦を立てる→作ってみる→効果を測って改善するという考え方のことです。
これはどちらかというと「意識する」ということです。プロのデザイナーほど、これをやっています。経験値が高いと無意識のうちに考えていますが、それでもときどき「あえて意識してみる」というのを自分も実践してます。一項目ずつノートに書いてみたりね。
デザイン(見た目かっこいいけど、なんか刺さらない…)というのは、このデザイン思考(=戦略)が抜けていることが多いんですよね。
デザイン思考を楽しみながら学べる「デザインはじめ塾」というYoutubuチャンネル作ったのでぜひ登録してあげてください(全然登録者が少ないw)
感動
これは感情的な部分です。東京校の講師にこのポイントをぼくも教わりました。
日常生活や仕事や趣味など何でも良いから「感動」を増やす
つまり、映画を見て感動、誰かのデザインに感動、上司のやさしい面に感動、ごはんの美味しさに感動…。感動がこれだけ並ぶと胡散臭いけどw
でも「共感」と言葉を変えても良いかもね。世の中の色々なことに「自分にはできない!」「この発想はなかった」「アンビリーバブル!」みたいな共感。
つまり感動って、常に「面白いこと無いかな?」ってアンテナを立ててないと、なかなか感動できないんですよ。映画見てても「泣けたー感動ー」じゃなくて、あのシーンの後ろの桜が!とか、最後のシーンの後ろ姿が!とかっていうふうに、感動できるものに出会うだけじゃなくて、そこに積極的に「良いポイント探しに行く」って言うココロが無いとなかなか感動ってできないんだよね。
だからデザインを志す人ほど、たくさん遊んで、たくさんの景色を見て、たくさん回り道してほしい。悩んでいるその気持や、モヤモヤする思いも、いつか良いデザインを作るための種となってますよ!!(久保)