1ヶ月でWebデザイナーに?本当?
Top > スクールコラム > 1ヶ月でWebデザイナーに?本当?
2020年5月26日
1ヶ月でWebデザイナーに?本当?
1ヶ月でプロのWebデザイナーになれる!は本当か?
無 理 で す
いきなりの全否定で終わってしまいましたが、コロナ自粛以降に、ネット広告で「1ヶ月で」とか「デザインセンスやhtmlの知識なしでOK」ってのよく見ません?まさかそんな簡単にプロになれるだなんて…。せっかくスクールを信じてくれて来てくれる人を裏切るようなことやめてほしいです。
じゃあどういうステップを踏んで、未経験の人がデザイン業界に就職できるのか?まとめてみましょう。
「覚える」ってどんなステップ?
単に方法を学ぶだけでは「覚えた」「できる」とはなりません。
覚えるためには、学習→実践→反復→定着の繰り返しです。
学んで試して繰り返して、ようやく自分の技術になります。
ネット系スクールやビデオ学習での独学だとどうしても、学習→実践止まりになりがちなので気をつけてくださいね。
理想的な習得スケジュールは?
1: ソフトの使い方習得(2週間)
イラストレーター、フォトショップの2大デザインソフトの基本的な操作を覚えます。ペンツール、変形、図形編集、マスク、補正、アルファチャンネルなど…
1-2: デザインマネしまくる期(4週間)
ソフトが使えるだけではもちろんダメなので、早い段階からデザインの模写を始めましょう!好きだと思うデザインはどこが好きなのか?嫌いなデザインだと思う理由は何か?だけでも考えてみると上達も早いです
2: ソフトの使いこなし(2週間)
簡単なソフトではないですが、模写をすることで使いこなしができてきます。
2-2: デザインマネしまくるマネしまくる期(2週間)
まだまだデザインを模写しまくります。模写といってもやってみると意外とできないものです。文字の間隔は?書体は?この空きはなぜ?この色の組み合わせ良いな?など自分の出来ないこと・知らないことが明確になっていきます。
3: デザインひたすら作ってみる期(4週間)
さあここまでマネをしまくってきたあなたは実は結構デザインを覚えてきています。正しくいうとデザインの「引き出し」かな。でもこの引き出しを「どの場面でどう使うか」にはまだ経験が足りない。だからここで様々なシナリオを用意して、そのデザインを考えましょう。
4: 応用技覚える期
デザインを作ると、ソフトやソフトの使いこなしに対して、「こういう機能は無いの?」とか「もっと早くやる方法は無いの?」と思うことでしょう。大丈夫。だいたいあります。
でもその方法はここまで苦労してきたあなただから、使いこなせる応用技ですよ!
…て、あれ?すでにここまでで3.5ヶ月。イラストレーターとフォトショップを使ったデザインだけですよ。
—– そしてここからWeb業界を目指す人 —–
1: htmlとは?の理解(1日)
web制作するにはhtmlの技術は必須。webの中心技術です。これができないと始まらない。でも逆にこれができれば、そこからデザイン、プログラミング、ディレクション、広告・広報方面へ深めていくことも容易です。
そのためにはまずそもそも「htmlの意味」を理解することがとっても大事。そうすればSEOだろうが、スマホ対応だろうが無問題!htmlは何しろ学習の順序が一番大切です。
2: ソフトの使いこなし(1日)
その上でDreamweaverの使いこなしです。でもイラストレーターに比べれば覚えることは圧倒的に少ない。でも特有のクセだったり、気をつけないといけないことがあって、そこさえ乗り越えれば大丈夫!
2-2: とにかく実例をこなす期(4週間)
コーディングは数です。でもその順番は大事。だからスクールでは様々な事例を段階兄応じて多数ご用意。生徒さんにじゃんじゃんやってもらうことになっています。
様々なパターンと仕事の条件を見極めて自分で作るための重要なステップです。
やればやるほどどんどん手が抜けて、楽ができます。
3: 自分で設計を考える期(2週間)
前項から今度は自分で自分のhtmlを設計して、その通りに書いていく段階です。意外とこのステップがおろそかになるスクールも多いです。言われた通りのことはできるけど応用が効かない…と悩む人はここを集中して勉強します。
4: 応用技覚える期(2週間)
もうここまで来れば、応用技も、次々に登場する新技術にも自分一人で対応できるようになります。「自分一人で」というのがこのスクールの一番の目標です。
まとめ
こうやってみると普通に4〜5ヶ月はかかるし、かけた方が絶対に良いです。学習を定着させるのはこれだけ時間がかかりますよ。
もちろん時間をたくさんとれる方はこの時間を早めることは可能だと思うけどそれでも3ヶ月が限界じゃないかな。20年やってきた自分の結論です。(久保)
就職へのステップについてはまた別の機会に書きますね。お楽しみに!